「変な家」小説と映画の違い 感想

映画
『変な家』Ⓒ2024「変な家」製作委員会

変な家 文庫 – 2024/1/31

 2023年最も売れた小説「変な家」が待望の映画化。映画では小説とのいくつかの違いがありました。今回は小説と映画の違い、感想をシェアしようと思います。

あらすじ

 一見開放的で明るい内装の一軒家。しかし間取り図を見ると、至る所に謎がある事がわかる。決して入ることができない謎の空間。窓のない二重扉の、まるで独房のような子供部屋。そこで一つの仮説が浮かぶ。この家は殺人のために作られた家なのではないか。そこに現れたこの家の住人に、主人を殺されたと主張する女性。しかしこの女性はある嘘をついている。オカルト専門のフリーライターの主人公、主人公の知人の設計士、そして嘘をつく謎の女、3人がこの家の謎に迫る。そして見えてきた一つの真実。是非劇場でご覧ください。

小説と映画の違い

映画はホラー+ミステリー

 小説より、映画の方が遥かにホラー的要素が増されていました。不気味な仮面をつけた人間のシーンはとても怖いです。そして最初の仮面をつけた人が、床を爪で削るシーンもかなり怖いです。爆音の効果音がついて怖さが倍増します。小説ではなかった、怖さを増すためのシーンもあって、映画はホラー的な要素もあり、とても面白かったです。

住人の一族の歴史

 謎の家に住む住人の一族の歴史について、深ぼるシーンがあるのですが、小説では丁寧に深ぼられていたのに対し、映画ではあっさりと語られていました。変な家の間取りは、この住人の一族の歴史が大きく関係しています。この一族は、ある恐ろしい儀式を伝統的にする一族なのですが、映画では何故その儀式が生まれたのかをあっさり語り、儀式が一族に根付いていく様子が詳細に描かれていました。映画では、「洗脳」が重要なキーワードになります。ラストに近いシーンで、心がキュッと痛むようなシーンがあります。

最後の結末

 最後の結末も大きな違いがありました。小説では最後の最後でとんでもないミステリーが語られて、背筋が凍りました。一方映画はホラー的な怖さで終わりを迎えました。正直これに関しては、小説の圧巻のミステリーで終わってほしかった思いがあります。映画しか見てない方は是非小説で、衝撃のラストを体感してほしいです。

変な家 文庫 – 2024/1/31

感想

 小説はミステリーに特化したのに対し、映画はミステリーにホラー的要素も付け加えられていました。不気味な仮面や、効果音、小説にはなかったシーンで、圧倒的なホラーを感じました。次々と謎が解けていく様子はとても面白く、ミステリーとホラーが融合していました。ちなみに私は1人で観に行ったのですあ、隣の席に座っていた人がホラーシーンでメチャクチャ驚くので、その驚き方にもびっくりしてしまい、2重のホラーを感じました😂

 映画も小説もとても面白いので、どちらか一方しか見ていない人、両方ともまだ見ていない人、是非両方見てそれぞれの良さを感じてみてはいかがでしょうか?

変な家 文庫 – 2024/1/31

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